「ある小さな禅寺の心満ちる料理のはなし」
大津市月心寺
二代目のご住職であり
2013年に亡くなられた村瀬明道尼さんの御本。
全143ページという小品ながら
惹きつけられる話がいっぱい詰まっていた。
最初は
丁寧ながら歯に衣着せぬ言い方や
読み手に
「・・と違いますでしょうか?」
と問いかける
ゆるぎない自分の価値観、美意識にだじろいだが・・
庵主さんが
走井の名水を用いて作る精進料理
中でもゴマ豆腐は絶品と評判だったらしい。
「庭の力が四つ。お料理が三つ。お軸やらお花やらの部屋のしつらえ
そして私のおしゃべりで三つ。
月心寺の魅力を十にわけるとしたらこうなりますでしょうか。」
と書かれている。
室町時代、相阿弥の作といわれるお庭を見ながら
季節のしつらえの部屋でいただく
「君がため」のこころでつくられた精進料理・・
これが
庵主さんが書かれている
「曼荼羅」の世界に通じるのだろうか。。
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