日々の骨董

“秋もよう”に因んで 3

 

 

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短冊額
「花鳥図」
 
短冊は古いものなので
色もくすんでいるが
良い雰囲気を漂わせていると思う
 
短冊の数え方は
一枚、一葉と数えるらしい
 
一葉はやはり菊
もう一葉は雀と花
秋とは限らないので
花は夾竹桃と思ったが葉が違うような・・
 
 
 
 

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古伊万里
金襴手七寸皿
 
見込は花文かな
見込のまわりに唐人とザクロ
 
うつわにはザクロの絵柄が多い
実の中に
果肉に包まれた種がたくさん入っているので
子孫繁栄とされ「吉祥果」 といわれているせいかな
 
 
 
 

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抹茶茶碗
練習用の現代のもの
 
辛子色の地に
萩が描かれている
 
豊かに咲きこぼれる萩の花は
古くから豊穣の秋のシンボルであり
万葉集で一番多く詠まれた植物だったらしい
 
 
 

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“秋もよう”に因んで 2

 

 

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掛け軸
「雀と菊図」
 
奈良時代に
薬草として中国から渡来してきたキク
その花には
邪気を祓い
長寿をもたらすパワーがあるとされたという
 
 
 
 

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水指
これは現代のもの
 
「重陽の節句」 9月9日は
新暦の10月半ばのころで
キクがもっとも美しい時季という
 
秋模様ということで探してみると
やはり
菊が多い
 
平安から現代にいたるまで
庶民に愛されてきた花ということだろう
 
 
 
 

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“秋もよう”に因んで 1

 

“秋”で思い浮かぶのは
移ろう自然の様子
食欲の秋・・で食べ物・・
そんなところかな

 
ちょっと目線を変え
俯瞰的にみると
いろんなものに秋を感じることができる
例えばうつわにも
 
 
 

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江戸中期 染付9寸皿
「ザクロと菊」
 
ザクロの実は
9月から11月にかけて出回るらしい
 
 
 
 

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伊万里 錦手三寸豆皿菊文
 
朱をふんだんに使い
見込みの小菊が可愛い豆皿
 
和菓子を載せて
頂きたい
 
 
 

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時代蒔絵 花鳥文漆6寸皿
 
今年の紅葉は
少し遅れるのかな
 
鳥は
何鳥だろう
ひよどりしか思いつかないが・・
ちょっと体型が違うような・・
架空の鳥 ?
 
bluerobin2さん
Helpです~~
 
 
 
 

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秋の足音 “月”に因んで

 

 

 

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今年の夏もそそろそろお開き
 
数日前から秋の虫たちが騒ぎ出した
少し涼しくなり
月を愛でようという気分にもなってくる
 
 
エキサイトブログで
おしゃれで華やか内容にあふれる人気ブロガーさん
そのグローバルな視野から展開される
ぶれることのない記事に惹かれ
良く訪問している
 
今回は
“月”をテーマにリレーを展開中
 
そこで
私も自分のブログで月を・・と
 
 
 

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「秋草に月文」6寸皿
 
このお皿は
明治頃の瀬戸焼の「石皿」
 
石皿とは
呉須と鉄で下絵が施された
施釉陶器のどっしりとした分厚い皿
石皿で有名な皿は
「馬の目皿」
 
古伊万里のように高価ではないが
素朴な絵付けに惹かれ購入
 
 
 

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陶器の珈琲椀
 
20代の頃
旅行先の群馬県の草津で購入
 
月と兎はよく見かけるが
月とねこは珍しいような・・
 
長く使っているので
貫入に珈琲がしみ込んで
微妙な色合いになってきている
 
 
いずれも
経年でなかなか出番がないが
時期も合うことだし
使ってみましょうかね~
 
 
 

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NIKKO社 ダブルフェニックス その1

 

 

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NIKKOダブルフェニックス ウィロー(柳)パターン
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右から
ブルーウィロー
レッドウィロー
錦山水

NIKKO社は1908年
旧加賀藩主である前田家や当時の有力者が
金沢で日本硬質陶器株式会社を創業したのが始まり。
ウィローパターンは
戦後、主にアメリカへの輸出目的で生産され
当時は何社もあったらしいが
生き残ったのはNIKKO1社だけという。

ブルーウィローというと
イギリスがあまりにも有名で
世界的に見てもコレクターが多い。
中国の悲恋物語を模した絵柄も
フェイクだと思うが知れ渡っている話だ。

当時は特許権もないので
日本の製造会社がこぞってイギリスのモチーフを
そのままコピーした・・と
あるブログで読んだことがある。

 

 

 

 

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コーヒーマグとデミタスカップ
ブルーウィロー

私はこのコーヒーマグを良く使う。
もう少し大きいミルクマグが欲しくて探すのだが
なかなか見つからない。

そもそも
NIKKOのダブルフェニックスを
集めようと思ったきっかけがミルクマグだった。

20代の頃
仕事の出来る先輩がこれを使っていた。
彼女はチャキチャキの江戸っ子で
仕事の合い間にこのカップでお茶を飲むのが
とてもカッコ良く思えた。

それ以来
ダブルフェニックスの葡萄柄とともに
少しずつカップやお皿を買い足してきた。

この器は
硬質陶器なので
オーブンには使えるが
レンジには使えない。
使うと水分がとぶせいか
この製品の特徴でもある貫入が深くなり
割れる恐れがあるので
要注意。

 

 

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ポストとねこと鉢

 

 

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私好みの
季節ごとの室礼をしているのがここ。

お雛様や兜
お正月には羽子板等々。

少し前まで
兜が延々と鎮座していた(^^;

いくらなんでも・・と仕舞ったが
この時期に飾るものが思い浮かばず
梅雨の時期だし
華やかにと思いこの鉢を飾ってみた。

 

 

 

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大聖寺伊万里の鉢

絵柄が丁寧にみっちりと
描き込まれている。

これは日常使いでなく
飾り鉢でしょうねぇ。

 

 

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「道八」の器で

 

 

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「道八」の染付煎茶器

「道八」は京焼の窯元で
現在、9代「高橋道八」が名跡を嗣いでいる。

この煎茶器は「道八」の銘があるが
何代の作品かは分からない。
6代道八に煎茶器の名品があるということなので
勝手に6代の作品と思っているのだが・・

煎茶道の詳しい事は解らないが
丁寧に入れた煎茶を
小ぶりで薄手のこの煎茶椀で頂くと
「エッ」と思うほど美味しい。

 

 

 

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このところお客様の出入りが多かったので
使わなくなった蒔絵のお重を菓子器に・・

種類毎に段に入れ
重ねておけるので場所をとらず便利。
一段めにはみかんを入れた。 

お重の絵は
まるまるとした福鶴。

 

 

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李朝の壺

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高峰秀子さんの著書「いいもの見つけた」に載っていた花器。

「ああー、いいなあ、こんな風に生けたい! 」
「こんな壺が欲しい」
と思い、何度この頁を開いたことだろう。

秋草はいい、高峰さんも書いておられるように「季節がなくなりつつあるけど、秋草だけは秋を待たなければお目にかかれない」。

そして、この活け方。
何々流という一目見ただけで流派が分かる生け方より、色合わせを考え投げ込んだ秋草。
李朝の壺との組み合わせ・・お互いがいきている。

これから夏本番のこの時期に秋草でもないんだが。
やっと見つけた李朝の壺。




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人参の草花文染付。




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丁寧な金継ぎが施されている。
完品なら私の手には入らなかっただろう。

直に水を入れるのは憚れるので、落としを入れて・・
秋になるまで飾り壺としてキャビネットの上に置いておきましょ。




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ベロ藍の染付大鉢


濃い発色のベロ藍を用いた明治の染付大鉢



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藍色が少し薄く映っているが、実際の色はもっと濃い藍色。

一尺弱のかなり大きな鉢、図柄は小さめの葡萄唐草と牡丹。




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水盤に見立て、花を浮かべたり、生けたり・・・。




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蕎麦猪口


ベストスリー



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形と釉薬の色、高台などで時代を判断するんだろうが、詳しくは分からない。
江戸時代という事で満足。

ちょっと甘手で地肌は乳白色、絵付けはぼやけた感じ・・「雪持ち笹と梅」。





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人気の矢羽根文、釉薬の濃淡が手描きの良さを表現、見込みは五弁花紋、高台は蛇の目高台。





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これも人気の微塵唐草、見込みは松竹梅、高台に成化年製。

微塵唐草は絵柄で時代考証できる。これは、絵柄が略されているので江戸時代でもそんなに古くはない。
花と唐草がはっきり描かれている「菊花華唐草」や「萩華唐草」が欲しいのは山々だが、良い品はそうそうお目にかかれない、出てきても価格もそれなりに・・このあたりで満足しましょうか、普段使いの器なのだから。。





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