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11月に想う

 

 

Dsc_0018
 
 
「木守り(きまもり)」の風習に倣って
来年もまた沢山の実を つけてくれるようにと
願いを込め
柿一個だけ残す
 
 
中国新聞の「くらし」欄の
投稿記事がこころに響いた
 
 
風が立つとヒガンバナが咲き始め、ハギの花は終わる。
開花が重なる時期は短い。気が付けば、すでにどちらも花はなく、
ただ秋の深さを知る。
 「ハギの花が一番じゃ」
 ある年、父はそう言った。
 「どうしてハギなの。花は他にもいっぱいあるよ」
幼い私は、ヒガンバナも怖いほど美しいと思っていた。
 「山の中、誰にも気づかれず、気付かれようともせず、
ひっそりときれいに咲き終わる。分かるかのう」
 「・・・」。私は何も答えられなかった。
だが、父のその言葉はずっと心に残った。
 今の時代、ハギは当たり前のごとく花店に並ぶ。
私も庭に植えたハギを手折り、墓に供える。
「父さんの好きな花ですよ」と手を合わせる。
 母が早く逝き、父は男手一つで5人の子を育てた。
「財産は何もないが、意志があるなら、上の学校に行かせてやる」と
勉学を奨励した。

おかげできょうだいは希望する学校や大学へ進めた。
父の並外れた苦労があったと知るのは、後になってからである。
 父は、あるいは短い人生の母をハギの花と重ねた気がしないでもない。
だが私は、父こそが静かに咲くハギだったように思えてならない。
 父が逝ってから考える。誰に尊敬されたいとか、誰に感謝されたいとか一切、
心にはない人だった、と。私もかくありたい。
 
 
尾道市の83歳の女性の投稿
 
読み終え
5人姉妹という共通点以外
父との花の思い出もないが
この投稿の記事に
父の姿が重なった
 
 
 

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

こんにちは!
わが家の最後の柿の実も実をかじられながら
まだ枝に残っていて、晩秋の風景です。
尾道の女性の投稿、しみじみと心に沁みました。
私は父が亡くなってから、本棚に幸田文の「木」
を見つけ、同じ本を読んでいたことが嬉しかったのを
想い出しました。

いま、98歳になる母のわずかな命と向きあう毎日ですが
私のことがわからなくなっても「私の神様・・・」と言って
拝む姿に穏やかな幸せを感じています。

投稿: komichi | 2020年12月 2日 (水) 11時12分

☽komichiさん
最初の3行でこの投稿に惹きつけられました。
読み終わって、父の姿が浮かんできました。
あの当時、5人を育てるのは大変だったろうなぁ・・と今になって感じています。

ご高齢とは伺っていましたが、98歳とは素晴らしいですね。
お母さまはkomichiさんをご自分の分身のように感じていらっしゃる・・と思いました。。

投稿: 白いねこ | 2020年12月 3日 (木) 18時51分

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