「ダウントン・アビー」と「日の名残り」
<TSUTAYA より>
“舞台は20世紀初頭、イギリスが近代化へ向けて動き始めた時代。イギリス田園地帯にある大邸宅 “ダウントン・アビー”で、貴族や使用人たちの間で繰り広げられる愛憎劇に世界中が釘付けになった超話題作!”
という触れ込みで「トンイ」に変わり放送されたNHK番組。
豪華客船タイタニック号沈没の知らせが入ったことから話は始まるのだが、翻訳の台詞回しにいま一つ乗れず録画モードに。
シーズン1が終わった所で一挙に視聴。
このドラマで興味深いのは使用人の背景、貴族は皆一様に特権階級で優雅なのだが、使用人はそれぞれ違う人生を背負っているという事・・
使用人は、男性使用人の管理責任者である「執事」、「家政婦長」をトップにきっちりと役割が決められており、まるで一流ホテル並み。
イギリスに実在する本物の城で撮影されたそうで、食器、調度品等、西洋アンティークのオンパレード。
背景的には、カズオ・イシグロ原作の映画『日の名残り』と重なるところがある。
第一次世界大戦後の混沌としたヨーロッパにあるイギリス貴族、ダーリントン伯爵卿に仕える執事スティーブンス、ストイックなまでに「執事」に徹した彼をアンソニー・ホプキンスがみごとに演じていた。
グランサム伯爵家という貴族体制において、主と使用人側それぞれにスポットを当て、「限嗣相続制 げんしそうぞく」という男性の継承者1名が相続するように決められている規則やこれから起こる初めての世界戦争、第一次世界大戦のもとで、この登場人物がどのように変化していくのか興味が湧いてきた。
シーズン2はこの秋放送。
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