歌会始
今年も15日、宮中にて・・
今年のお題は「静」
慰霊碑の先に広がる水俣の海青くして静かなりけり
み遷(うつ)りの近き宮居に仕ふると瞳(ひとみ)静かに娘(こ)は言ひて発(た)つ
宮内庁によると、陛下は昨年10月の熊本県訪問時に、供花した水俣病慰霊の碑の先に広がる水俣の海を見て感じられた印象を詠まれ、皇后さまは、昨年9月、伊勢神宮の式年遷宮で臨時神宮祭主を務めた長女の黒田清子さんから、伊勢へ向かう前にあいさつを受けられた際の様子を歌にされたという。
陛下が「水俣病」という言葉を使われた事、皇后さまが新年の一句に娘の事を詠まれた事に少し驚く。
お二人はいつも真摯に積極的に国民に向き合ってこられた・・素直な気持ちを詠まれたのでしょう。
ひとつひとつの所作がしきたりによって厳かに流れていく・・以前は感じなかった、一種清冽なものを感じる。
例年、この時期は寒く小雪がちらつく時も・・今日は雪こそ降らないが風が強い。
そんな冷気に触れながら、日常と違うキーンとはりつめた雰囲気の「歌会始」を味わった。
来年の歌会始のお題は「本」。
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そして、1月15日は小正月・・お粥仕立てで小豆をいただきます。
小豆1/3カップは、4倍の水で煮、八分通り硬ゆでにし、茹で汁と水で5カップにする。
そこへ、洗って30分浸水した米1カップと小豆をいれ、七草かゆと同じように炊き上げる。
やはり、体にやさしい味です。
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コメント
こんにちは
厳かに流れて行くこの雰囲気に惹かれ特に歌を読む趣味があるというわけではないのですが、、私も毎年この歌会初めを楽しみに見ている一人です。ご高齢しかも、お二人とも何らかの身体の不具合なども抱えておられるでしょうにその場の凛とした雰囲気をより引き締めておられることに頭が下がります。
>陛下が「水俣病」という言葉を使われた事、皇后さまが新年の一句に娘の事を詠まれた事に少し驚く。~~を読んでいて、
白いねこさんも同じような感想をもたれてると思いました。
その歌に、常にお立場を受け入れられご公務に励んでおられるお二人の一寸私的なお気持ちも交えた素直な思いがしたのは私だけではなかったという気がしました。
美味しそうですね。
小豆粥大好きです!
このように日本人ならではの季節感を生活の中に取りいれられるこまめな心遣いに頭が下がります。
投稿: bluerobin2 | 2014年1月16日 (木) 10時50分
*bluerobin2さん
いろんな意味でスピード化の時代、「歌会始」のようなはりつめた緊張感の中に身をおくことも必要な事だなー・・などと画面を見ながら感じました。
小豆粥、素朴な味でたまに食べると美味しかったです~本当は焼き餅を入れるのですが、入れない方が好みなので・・
これが毎日続くとごめんこうむりますが(笑
投稿: 白いねこ | 2014年1月16日 (木) 18時43分
「み遷(うつ)りの近き宮居に仕ふると瞳(ひとみ)静かに娘(こ)は言ひて発(た)つ」
私はテレビをほとんど観ていないので、かつての歌会始の様子をイメージしてこの歌を眺めました。
美智子皇后と愛娘の静かだけれど…深い愛情を感じる歌にしみじみ感動しました。
小豆粥もふんわり焚けて…
瀬戸内の静かな日々が想われます~♪
投稿: komichi | 2014年1月17日 (金) 12時43分
*komichiさん
この歌は母から娘に向けた歌ですが、その母も娘も日本の象徴の御家・・と思うと一句一句に皇后さまのお気持ちが・・私の想像をはるかに超えています~
以前はお粥はあまり好きじゃなかったんですが、冬の寒い日は無性に食べたくなって、お昼に作ったりしています。。
投稿: 白いねこ | 2014年1月17日 (金) 21時39分