小紋 “義母の詫び状”
茶屋辻紋様の小紋
「茶屋辻」紋様とは、茶屋(京都の染屋)の「つつじ染め」からきた名称で、土佐派(大和絵の一派)風の絵が描かれ、江戸時代には大奥で用いられた。
この紋様は、本茶屋(色の入ったもの)、茶屋辻(藍一色で染めたもの)の2種類があり、現在では色差しされた本茶屋辻のものが多い。
はるか昔・・20代後半の時、相方と一悶着、冷戦状態が続いたころ・・義母からこの着物が送られてきたのです。
まだしつけがついたまま、当時の私が着るには少し色合いが地味、たぶん、義母が着るつもりで作ったままにしておいたのでしょう。
縮緬地のとっても上等な生地で、体にしっとり張り付く感じ・・小紋で着付けしやすいのもあり、今までで一番袖を通した回数が多い着物です。
ただ、若い頃この着物に合わせて締めていた帯は合わなくなり、合う帯を探さなくては・・・。
そんなこともあり、一番思い入れのある着物がこの一枚です。
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コメント
お義母様から贈られた想い出の着物。
白いねこさんと義母さんの信頼関係が感じられるエピソードですね~♪
やさしい色合いのきもの。
帯を変えると年を経ても着られるのも着物のいいところですね~♪
投稿: komichi | 2014年1月18日 (土) 22時12分
素敵なタイトルです~。
もちろん着物も素敵です。
武士の妻が込んだという茶屋辻模様。
選ばれたお義母さまのお人柄が偲ばれます。
ポンと小さな絵が描かれた塩瀬の帯もよさそうだし、帯を考えるのも楽しいですね。
投稿: うらら | 2014年1月19日 (日) 12時37分
*komichiさん
相方は、幼い頃からやんちゃがすぎて両親を困らせていたようで、その分、私の方に分があるようです(笑
そうなんですー、とても淡い色で、私も気に入っています。
実際の色はupの写真より一枚目の写真の方が近く、八掛も地味な色なのでもう少し着れそうです。
投稿: 白いねこ | 2014年1月19日 (日) 20時34分
*うららさん
義母がちょうど私の年位の時に作ったようなので、もう少し着れそうです~
この紋様は格式があるので、袋帯、名古屋帯で雰囲気を変えられて便利です。
茶屋辻の染帯も好きです♪
投稿: 白いねこ | 2014年1月19日 (日) 20時50分
こんにちは
素敵な色合いで、これなら帯を変えていつまでも使えそうですね。義母さま、いい御趣味ですね。
義母さまとの間に流れる温かいものを感じました。
投稿: bluerobin2 | 2014年1月20日 (月) 16時12分
*bluerobin2さん
現在の着物は奇をてらった奇抜な模様がもてはやされる傾向がありますが、私はこういう古典柄が好きです~
着物の好みが義母と似ていてよかったです♪
投稿: 白いねこ | 2014年1月21日 (火) 19時54分