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『特定秘密保護法』成立


国家の力が市民社会に深い影をおとそうとしている。

日本の議会制民主主義は死んでしまったのだろうか。

 

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『最初の質問』 長田 弘  (講談社)

  今日あなたは空を見上げましたか。

  空は遠かったですか、近かったですか。

  雲はどんな形をしていましたか。

  風はどんなにおいがしましたか。

  あなたにとって、いい一日とはどんな一日ですか。

  「ありがとう」という言葉を今日口にしましたか。

  窓の向こう、道の向こうに、何が見えますか。

  雨の滴をいっぱいためたクモの巣を見たことがありますか。

  樫の木の下で、あるいは欅の木の下で、立ち止まったことがありますか。

  街路樹の木の名前を知っていますか。

  樹木を友人だと考えたことがありますか。

  この前、川を見つめたのはいつでしたか。

 砂の上に座ったのは、草の上に座ったのはいつでしたか。

  「美しい」と、あなたがためらわず言えるものは何ですか。

  好きな花を七つ、挙げられますか。

  あなたにとって「わたしたち」というのは、だれですか。

  夜明け前に鳴き交わす鳥の声を聴いたことがありますか。

  ゆっくりと暮れていく西の空に祈ったことがありますか。

  何歳の時の自分が好きですか。

  上手に年を取ることができると思いますか。

  世界という言葉で、まず思い描く風景はどんな風景ですか。

  今あなたがいる場所で、耳を澄ますと、何が聞こえますか。

  沈黙はどんな音がしますか。

  じっと目をつぶる。すると何が見えてきますか。

  問いと答えと、今あなたにとって必要なのはどっちですか。

  これだけはしないと心に決めていることがありますか。

  いちばんしたいことは何ですか。

  人生の材料は何だと思いますか。

 あなたにとって、あるいはあなたの知らない人々にとって、

  幸福って何だと思いますか。

 

  時代は言葉をないがしろにしている。

  あなたは言葉を信じていますか。


成熟した議論を無視し突き進む安倍総理を見てこの詩が浮かんだ。

「この国の行方」を決める大切な法・・「必要悪な法」としても・・風が通り過ぎるように決定してしまっていいのだろうか・・・・・




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社会情勢」カテゴリの記事

コメント

特定秘密保護法が成立してしまいましたね。
少し前に、法成立反対の署名をしましたが・・・
この行動も少し遅かったような気がしています。
その先どこへ向かおうとしているのか、恐ろしく感じています。

先の選挙での選択がこちらへと向かっていたということなのでしょう。。

この詩は初めて目にしましたが
当たり前のことばがこんなに新鮮に映るという、
詩の深さを感じます。

投稿: komichi | 2013年12月10日 (火) 22時23分

*komichiさん
2000年頃から少しずついろんな法改正が行われ、ついに、この法案が・・

この詩のような素朴な質問に素直に答えられる環境は守って欲しいと思うのです。

投稿: 白いねこ | 2013年12月11日 (水) 21時35分

戦争が廊下の奥に立つてゐた(渡邊白泉)

 23日、南スーダンでのPKO(国連平和維持活動)へとは言いながら、国連部隊として活動する韓国軍に銃弾1万発を提供することが閣議決定され、即日執行。ついに武器禁輸三原則が破られた。
 こんなこと、全然事前報道もなく、議論の余地も間もなし。実践特定秘密保護法そのものじゃないですか。

 次は何でしょう。
全権委任法(独:ナチス)か、はたまた治安維持法(日)か。

投稿: なしくずし | 2013年12月24日 (火) 12時04分

 昔は自民党にも、「平和といえば宇都宮徳馬」などというキャッチフレーズの議員もいたんですが、今は・・・いないんだろうなあ。

投稿: 続なしくずし:近藤昌紀 | 2013年12月24日 (火) 13時18分

*近藤さん
アッという間にこの国の行方を左右する大事な法案が拡大解釈で決まっていきますねー。
国民は自民党に白紙委任状を与えた訳ではないんですけどねー。
暴走許した過去と重なります。。

投稿: 白いねこ | 2013年12月24日 (火) 21時14分

 上記事件の舌の根も乾かない12月26日、安倍首相の靖国神社公式参拝。これも事前報道は全くなし。いやはや、特定秘密保護法の効能は抜群。なんにでもよく効く万能薬のようですな。
 しかし、副作用もすごい。中・韓はもちろん、米・EUからも批判の声が公式に発表されるとなると、やはり、取扱い注意の劇薬と言った方が正しいのでしょう。

 この靖国参拝については、26日が第2次安倍内閣発足1年目の記念すべき日とかなんとかマスコミの後追い理由付けがされているようですが、しかし、筆者、ここまで言うか!と思ったのが、

上記、(確かに、結構危険な状況にあったと伝えられるPKO)韓国軍への武器供与によって韓国に恩を売り、韓国の口封じをした隙を狙っての参拝

とまで言われだすと、余りにきな臭く、本当に英霊はこの参拝によって、浮かばれたのか?と疑いたくなります。

 実は、筆者の母方の伯父は旧満州での戦没者であり、母や祖母の付添いや代参で、何度か靖国参拝はしています。遺族会などが主催した靖国参拝ツアーでは、靖国参拝の後、必ず、千鳥ケ淵の無名戦没者の慰霊碑にも参拝します。千鳥ケ淵は、毎年、終戦記念日には総理も堂々と参拝します。しかし、そのことが報道されることはほとんどと言っていいくらい、ないですね。
 靖国と千鳥ケ淵の違い。それは、靖国には戦没者の住所・氏名が明記されていること。そのために、我が家には(実質の遺族がいなくなった)いまだに、例大祭やみたままつりとか銘打った案内状とともに献花料の納付書が送られてきます。

 いくら高齢化社会とは言え、戦没者遺族の数は減る一方です。個人の献花料が減る一方の現状においては、頭のいい役人のことですから、おそらく、様々な迂回ルートを作って、靖国の維持費が捻出されているのでしょう。また、その末社である、全国にある護国神社の維持費も考えると、本当に、今後その費用負担はどうなっていくのでしょう。特定秘密保護法の“保護”のもと、政教分離の憲法の大原則の建前をかいくぐって、裏金で維持されていくのでしょうか。

 一応、靖国の甥である筆者としては、我が家から出した戦没者は国費をもって堂々と慰霊していただきたい。首相を始め要人が参拝するごとに、国内外が沸き返る靖国神社の中で、伯父は本当に安らかに眠っているのだろうか?と、いつも疑念が湧いて来ます。
 神社としての靖国神社、護国両神社を崇敬はします。確かに、靖国・護国神社境内の雰囲気は、他の神社とは違う、一種独特の雰囲気があり、自ずから襟を正したくなります。この雰囲気は捨てがたいものがあります。それは大切にしたいと思いつつも、国家としての戦没者慰霊システムとしては、やはり、誰もが違和感なく、そして宗教の差なく慰霊できるシステムに移行しないと、浮かばれない魂もあるのではなかと思います。特に、広島、長崎の原爆慰霊祭及び原爆慰霊システムや沖縄戦の犠牲者に対する慰霊状況を見聞きするたびに、痛切にそれを感じるのです。
 


 

投稿: きな臭い:近藤昌紀 | 2013年12月30日 (月) 13時20分

 今年亡くなった著名人で必ず顔写真付きで出るのが島倉千代子さん

その持ち歌の代表が「東京だよおっ母さん」

その2番の歌詞

「やさしかった兄さんが
田舎の話を聞きたいと
桜の下でさぞかし待つだろ
おっ母さん あれが あれが九段坂
逢ったら泣くでしょ兄さんも」

 この意味がストレートに分かる人が今の日本にどれだけいるだろうか。
意味が分からない人、分かる人それぞれに、上記議論の見方・考え方を聞いてみたいです。
 島倉千代子の死は、日本人の一時代の終わりを象徴しているようにも思えるのです。

投稿: 島倉千代子:近藤昌紀 | 2013年12月30日 (月) 14時15分

*近藤さん
やはり、分祀して誰でも追悼できる場所が必要と・・政教分離といいながら、精霊の名の下にいろいろな思惑がからみあって身動きとれなくなっている。
近隣諸国に説明するより、国内で議論するのが先でしょと思うんですが・・

投稿: 白いねこ | 2013年12月31日 (火) 02時56分

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