ブエノスアイレス
- 映画賞:
1997年 カンヌ国際映画 【監督賞】 ウォン・カーウァイ
90年代を代表する映画作家、「欲望の翼」「天使の涙」のウォン・カーウァイが、南米はブエノスアイレスを舞台に、さすらうゲイの男二人の人生模様を鮮烈に綴った一編。デビュー以来一貫して香港を舞台にしてきたウォン監督が、初めて国外、しかもかねて彼が興味を寄せる、南米はブエノスアイレスを主要な舞台としてロケし、さらに初めて同性愛を題材に扱ったことも、話題となった。主演は香港はじめ中華圏を代表する二人の大スター、レスリー・チャンとトニー・レオン。撮影のクリストファー・ドイル、美術・編集のウィリアム・チョンは前作「天使の涙」に引き続いて参加した言わずと知れたカーウァイ組の常連。
<TSUTAYA、映画.comより>
なんとも辛く、悲しく、はかなく、そして美しい映画でした。
ウォン・カーウァイ監督にどっぷりはまってしまいました。
舞台はブエノスアイレス・・一度行ってみたい場所のひとつ、この映画をみた要因のひとつ・・この地の反対側が香港あたり、そして、あえて異邦人として描きたかったのかもと思う。
男性同士の関係を異質に感じたのも最初の内、見ているうちに男女の恋愛となんら変わりなく、相手を想うトニー・レオン演じるファイの悲しみが痛いほど伝わってくる。
そして、相手のウィン、勝手気儘で、自由奔放でファイをふりまわす・・こういう人は魅力的なんですよねー・・そして、穏やかなチャン・チェン演じるチャンの登場で人生模様が少しずつ変化していく。
この三人を独特の長まわしで、表情、動作を撮っていく・・そして、クリストファー・ドイルのあの映像テクニック、なんともいえないブルーとイエローの映像世界・・琴線に触れた人を惹きつけてやまないのはここなんでしょうか。
ただ、この監督の耽美的な美意識に共感できない人にとっては、退屈な映画となるのかも・・相方は早々に切り上げました。
評価:★★★★☆
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コメント
この映画、私は観ていませんけど
とても気になる映画で、いつか観てみたいと思いました~♪
私のかつての仕事仲間にはゲイの人も多く、そんな人たちの恋愛の悩みを聞くこともありましたから…とくにしみじみと観賞できるような気もしています。
美しい映像も楽しみです~♪
投稿: komichi | 2013年12月22日 (日) 23時28分
*komichiさん
この監督の作品、もう2作ほど見たい作品があります。
ストーリーはとりたてて目新しくはないのですが、この監督の感性で作り出す映像とBGMに流れるスタンダードな曲のとりあわせはクセになります。
クリエィティブな職種の人にゲイの人が多いような気がします。
感性が鋭くて、繊細なんでしょうね。
クリスクス・リース・・komichiさんの影響を受けて手作りしました~もう少ししたらupしますね♪♫
投稿: 白いねこ | 2013年12月23日 (月) 02時23分