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この国の行方

製造業での派遣切りにより、仕事や住むところを失った人たちが増え、大きな社会問題となっている。

メディアは一斉に、日比谷公園の派遣村の映像を映していたが、報じなければならないのは、何故こういう状態になったのかという本質的な問題だ。そして、その対策、責任の追及だ。

企業が、人を労働力の調整弁のように使ってきたのは今に始まったことではない。建設現場の日雇い労働者・出稼ぎ労働者、自動車の期間従業員等過酷な条件で使ってきたのは昔からの事だ。

いまになって、はじめてワーキングプアが出現した訳ではないのだ。ただ、一度つまずいたら、這い上がるのが難しい現代の社会情勢、派遣の規制の自由化、それも2004年の製造業の派遣解禁、アメリカのサブプライムローンの破綻等が重なり、製造業派遣者が一斉に解雇され、たくさんの失業者が一挙に住む場所と仕事を失ってしまった。

だが、私が再認識したのは、企業の冷酷さと政治の無策だ。契約が終了したならまだしも、いらなくなったら住む家も、仕事も取り上げ、年末に物のように外に放り出す。あまりにも非人道的だ。

国はいち早く対応すべきなのに、去年の年末に第二次補正予算も出せず今年に持ち越し、全ての公共機関がストップした正月の期間、宿舎を追い出された労働者たちの受け皿になったのはボランティアの人たちだった。

この国の行方はどうなるのだろう。もう、国家の体をなしていない。今まで日本は世界から、経済は一流、政治は二流といわれてきた。

それは間違っていた。経済も二流だったのだ。

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